Couverture de EP. 710『@信州長野 、其ノ三 - 栗御飯から 小布施の北斎へ』

EP. 710『@信州長野 、其ノ三 - 栗御飯から 小布施の北斎へ』

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秋は栗ご飯の季節。信州小布施の名物といえば、ほっくりした栗ともっちりしたもち米が美味しい栗おこわです。小布施にはもう一つ、見逃せないものがあります。葛飾北斎が祭屋台の天井に描いた「怒涛図」の波です。北斎が83歳で小布施を訪れた時、制作の場を提供したのは37歳の豪商、高井鴻山でした。北斎は百歳を超えても生き生きとした絵を描きたいという気力の持ち主。一方、鴻山は天保の飢饉に蔵を開き、食料を人々に分け与えた人物です。天井絵の波は北斎が描き、周囲の縁には北斎の下絵に鴻山が彩色した部分もあります。年齢も立場も違う二人が出会い、一つの作品を生み出した奇跡の取り合わせ。それは、同じ秋に実る栗ともち米を蒸し上げる栗おこわにも通じます。二つが一緒になることで生まれる美味しさと深さ。秋になると栗おこわをいただきに小布施へ行きたくなります。

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