#2 ユダヤ人大量虐殺【ホロコースト】②絶望を操る天才と、合法的な国家乗っ取り計画
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人類史上最悪の悲劇「ユダヤ人大量虐殺(ホロコースト)」がいかにして引き起こされたのか、その深淵なる秘密に迫る全6話の第2弾として、どん底の青年期と敗戦の絶望から大衆扇動の悪魔的才能を開花させたアドルフ・ヒトラーが、武力闘争の挫折を経て「合法的な民主主義の破壊」という冷徹な計算に行き着き、世界恐慌による未曾有の危機を機に一気に国家の玉座へと肉薄していく、狂気と計算に満ちた台頭のプロセスを描き出します。
■関連年表:第2話の時代背景(1889年〜1930年)1
889年4月:アドルフ・ヒトラー、オーストリアに生まれる。1907年〜1913年頃:ウィーンでの生活。美術アカデミー受験に失敗し、極貧生活を送る中で反ユダヤ主義的な思想を吸収していく。
1914年8月:第一次世界大戦勃発。ドイツ軍に志願し、伝令兵として前線で従軍する。
1918年11月:第一次世界大戦敗戦。負傷入院中に敗戦を知り、ユダヤ人や政治家が国を裏切ったとする陰謀論(背後の一突き)と激しい憎悪を募らせる。
1919年9月:軍の諜報員として極右政党(後のナチス党)の集会に参加。自らの演説の才能に目覚め、やがて党の絶対的リーダーへと登りつめる。
1923年11月:ミュンヘン一揆。武力による国家転覆を企てるも1日で鎮圧され逮捕。獄中で「合法的な権力奪取(選挙での勝利)」へと方針を転換する。
1924年〜1928年:ナチス党の再建と低迷期。党内に巨大な互助システムを作り上げるも、ドイツ経済の一時的な回復(黄金の20年代)により、1928年の選挙では得票率2.6%と大惨敗を喫する。
1929年10月:世界恐慌勃発。アメリカの資金引き上げによりドイツ経済が再び崩壊し、失業者が600万人に達する。議会は再び機能不全に陥る。
1930年9月:国政選挙でナチス党が大躍進。得票率18.3%、12議席から一気に107議席を獲得し、一夜にしてドイツ第二の巨大政党へと躍り出る。